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吉本隆明

吉本隆明が亡くなった。知識人に愛された文面はアカ共に共感されインテリの祖と言っても過言ではないだろう。それでも、吉本隆明のナショナリズムはポジティブでもなければネガティブでもない、とてもニュートラルなものだと感じている。

彼は、911テロを日本の神風特攻隊と同じと言いながら、やっぱり違うと言う。どこが違うか?日本の神風特攻隊だと乗客を降ろしてから特攻するだろうと言っていた。アカ共に愛される方だが、日本人をしっかり理解しており、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いと同様に日の丸や国歌まで傷つけたい方々とは少々異なるようだ。

評論家・詩人と云われているが、本人は自虐的に妄想家と言っていたように思う。「全世界は休止せよ ぼくの休暇はもう数刻でをはる ぼくはそれを考へてゐる 明日は不眠のまま労働にでかける ぼくはぼくのこころがゐないあひだに 世界のほうぼうで起ることがゆるせないのだ だから夜はほとんど眠らない」(廃人の歌より)
文面が気持ち良く誰でも一度は妄想するであろう脳内の世界観を文字にしている。

とても素晴らしい妄想家が亡くなったので、次回から僕も妄想してみようではないかと思う。そういえば、我が家一人たいへんな妄想家のおチビさんがおりました。常に誰かと戦っている小さな脳内ヒーローがおります。彼を見ながら妄想の詩でも書いてみよう。

「全世界の幸せなおまえたちへ告ぐ、ぼくの戦いはオトナになる瞬間におわる。平和を愛したいなら、僕を立派なオトナに仕上げろ」

どうだろうか?フフッ