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愛艇を手放して半年経過

愛艇 ファンキー丸を手放して半年経過した。それからは、陸釣りに徹しているがやっぱり船釣りが良い。船釣りは魚探を駆使して魚を探す攻める釣りで、そういうスタイルが好きだ。また、誰も知らない自分だけのポイントを探し、こっそり通い続けることもできる。誰にも教えていないアオリイカのポイントがいくつかある。ファンキー丸で1人で行っては、こっそり釣っていた。沖合にある偶然見つけた藻場で、絶対数も少ないので二杯釣ったら帰る。他の船が近づいて来たら竿を隠すなど、徹底してポイントを隠し大事にしてきた。

海は広く海底に何があるかは、竿を出すまでわからない。魚探が海底の変化を映し分かるのは、硬さと形状のみ。泥なのか砂なのかは見分け難い。砂であればキスやカレイが釣れる。
神戸空港などの埋め立て地の角には潮流で必ず砂が溜まる場所がある。場所により10平米位の小さな砂地かもしれないが、大きく映し出せる高性能な魚探なら必ず見つける事ができる。そのようや小さなポイントもしっかり記録していけば、多数の秘密の漁場を把握でき必ずなにか持って帰る事ができる。
明らかな障害物や藻場を見つけ記録する船は多いだろうが、平坦な砂地を記録する船は少ない。砂地は夏はキス、冬はカレイと年に2回も愉しませてくれる貴重な漁場なのに、それに気づかない船長は多く勿体無いとしか言えない。

漁場探しは船を持てば必ず行うが、この作業も楽しみの一つになってくる。貯金をし通帳をニヤニヤ眺める行為に似ている。

いまは船を手放したのでそのような楽しみはない。

須磨海釣り公園でアオリイカ釣り

春イカのシーズンです。今年は長男にアオリイカ釣り、エギングを教えようと思います。

正直、腕力のない長男にロッドでエギをしゃくる釣りが出来るのだろうか?と疑問に思いながらも教えてみました。

アオリイカは、春から初夏にかけて浅場に産卵にやってきます。そして夏に孵化した子供たちは秋には手の平サイズになり、11月頃には両手の手の平を合わせたくらいの大きさになります。

現在は、春イカシーズンで産卵に来た親イカを狙うわけですが、秋イカに比べ数が少なく経験も豊富なので釣るのは難しいです。その難しい釣りを長男に教えようって事ですから、とても大変な事をやろうとしているわけです。

釣り開始から一時間経過してもアタリがありません。案の定、彼は釣りを止めてしまい、どこかに行ってしまいました。春イカは一杯(イカは杯で数えます)釣る事さえ難しく、ボーズで帰る事は珍しい事ではありません。特に明石海峡付近は潮の流れが速く、ポイントとなる底までエギを沈める事は至難の業です。

そのとき、僕のロッドがしなりました。

春イカにしては、小さいですが貴重な一杯です。

僕が釣ったのを見た長男。えっ?釣れるんやと言いながら釣りを再開しました。僕がしっかり釣る事が一番効果がありそうです。

気が付けば夏。

気が付けば夏になっていました。3月末頃から仕事が忙しくなり、仕事以外にも色々とあって、夏の準備ができていないのに気が付けば夏になっていました。

そんな時に三連休。っても土曜日は仕事だったんですけどね。前日まで三連休と気づかず、最終日に子供を連れて釣りに。

子供に餌のつけ方を教え、あとはビールを飲みながら海をぼーっと眺めていれば勝手に遊んでるだろうと思っていたんだけど・・・・・

父さん、引っかかったよ!糸が切れたぁ!お腹減ったー!釣れたー針とれない!

ちっとも休めない。

子供たちは、大小の魚をどんどん釣り上げる。まぁ、最初から釣れるのはわかってたんだけど、ここまで隙間なく釣れるなんて予想してなかった。折角開けたビールが、仕掛けを付け替えている間に温くなるんですよ。ブツブツ

まぁ、見事に晩御飯のおかずに十分な釣果で、魚を捌く僕は帰宅後も休めなくて・・・・・まぁ、これが家族サービスですよ。

エンジントラブル・・・・修理代??万円也

我が愛しきファンキー丸のエンジンが故障しました。これから青物シーズンだと言うのに・・・

とにかく、修理しないといけないのですが、まずは自分で何処が悪いのかをチェックします。

1.セルは回る。
2.燃料がどこまでいっているかチェックする。
  ・燃料フィルタOK
  ・燃料ポンプOK
  ・燃料噴射装置・・・NG

どうやら、燃料ポンプから先に燃料が届いていません。ということは燃料ポンプに原因があると考えられます。燃料ポンプユニットは素人が触れるものじゃないので、ヤンマーの代理店さんに診てもらいました。

どうやら、エンジンストップする際の燃料カットがされたままの常態のようで「こりゃ高いよ。」と言われました。

まず、部品がない。だから作らないといけない。そしてポンプユニットは、取り外してから修理するが取り付け時にポンプ屋さんしか作業ができない特殊でかなり精密な調整が必要。だから高くつくと言われました。ガックシ・・・

しばらく釣りはお預けですな。

明石海峡でトラブルの僚船を曳航

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六甲アイランドの写真屋さんアイランドフォトジョーで写真の受け取りの最中に携帯電話が鳴った。叔父から。

「いま、Oさんと明石海峡で釣りしてたんやけど、ギアが入らなくなって困っている。助けにきてくれ」

明石海峡で船のギアが入らなくなり、操船が出来ない状態で流されているようだ。曳航用のロープの有無を確認して、すぐに港に向かい燃料が十分かチェックしてすぐに出港。いつもならMAX23ktくらいで走る船も貝が船底に付着しておりMAX14ktしかスピードが出ない。いつもなら和田岬まで15分のところ25分もかかっている。
いらだつ僚船から後どれくらいかかるかの確認電話が入る。「潮が早くなってきたから急いでくれ!」明石海峡は潮が流れ出すと10ktくらいのスピードで潮が流れる。おまけに狭い海域をタンカーが激しく行き交うのでとても危険。急がなければ!しかし、14ktしか出ない・・・・

約1時間かけて淡路島の岩屋沖で海上保安庁の船に横付けしている僚船を双眼鏡で発見し、ゆっくりと近づく。かなり波が高く横付けするだけでもとても危険な状態の中、叔父がロープも持ち僕の船に移って来た。ロープでの曳航作業を開始するが、船が大きく揺れる中20mくらいの間隔をとり、お互いの船を繋いだ。

さぁ、まずは岩屋から明石海峡を逆の垂水側に横断しなければならない。タンカーが東側から5隻程こちらに向かっている。こちらは曳航状態で7ktしか出ない。うーーん、どうするか?と思ったら、タンカーがスピードを落とし岩屋側に寄っている。どうやら、海上保安庁から連絡が行ったようだ。ありがとう海上保安庁!

そこから7ktでゆっくり御影まで約2時間くらいかけて戻りました。その間、緊張の解れた叔父となんでもない会話をして、今回は役に立てて本当に良かったと感想を言いながら帰港。着いてからは、もちろん酒盛り・・・いつものみんなに戻りました。

僕もミッション周りを点検しておこうっと!

走り続けろ

先日、息子を乗せ我が愛しきファンキー丸で淡路島岩屋沖まで船を出した。
これまで何度も船に乗せ釣行しているが、釣りには熱心ではなかった。自分では釣りが好きと言うが、釣れないとつまらなくなり釣りを止めキャビンで寝たり、他の人の邪魔をしたり釣り以外の事をしだす。
しかし、釣りというのは釣れない時こそ面白い。確かに釣れない釣りは面白くない。矛盾しているが、釣れないと面白くないからこそ、あれこれ考える。その考える部分が釣りの醍醐味であり、相手が生き物であり自然である事の楽しい部分なのである。

中国の古い諺に

一日幸せになりたければ酒を飲みなさい 
三日幸せになりたければ結婚しなさい
七日幸せになりたければ豚を殺して食べなさい
一生幸せになりたければ釣りをおぼえなさい

というのがある。似たようなものがイギリスにもある。釣りというゲームは誰にでも手軽に出来て奥が深い。初心者にやさしく、熟練者には難問を出題する。そういう意味では写真に似ている。しかし、大きく違うのは、釣りが命を懸けた戦いであること。命を懸けるのは魚だけなんだけどね。

魚を釣るには、まず魚を知ることから始まる。その魚が夜行性なのか肉食なのか雑食なのか?何を食べるのか?産卵時期はいつで好む水温は?
次に魚の住む海の状況を調べる。大潮か小潮か?満潮の時間と干潮の時間。明石海峡であれば、潮が東流なのか西流なのか?転流の時間は?
これらのデータを自らのデータとして蓄え釣行日の状況を調べ、どの時間帯にどこに行けば良いかを調べる。
魚の種類により、潮が動いている方が釣れる魚と止まっている時の方が釣れる魚は異なる。その日のターゲットに合わせて釣行計画を練る。そして魚の行動を予測する。
例えば、ストラクチャーに対して頭を向けるのか尻尾を向けるのか?活性が高く食い気のある魚はストラクチャーに尻尾を向けるし、食い気の無い魚は隠れたがるのでストラクチャーに頭を向ける。それにより、同じポイントでもストラクチャーに対してルアーを落とす場所が異なってくる。
天候も関わってくる。魚の目は基本モノクロと言われているが、晴れた時と曇りの日、水が澄んでいる日と濁っている日ではルアーの色を換える。

釣れない時は、これらの条件がなにか足りないのだ。食欲がなければ、本能に訴える。とにかくあの手この手で食わせようとする。これが釣りの醍醐味なのだ。
だから釣れない釣りこそ知識やデータが活躍し、様々な憶測や考察に基づき手を変え品を変えチャレンジする。そして誰も釣れていない時に釣れる喜びは何物にも変え難い。

そんな釣りの楽しさを息子にも知って欲しい。釣れる時ばかりが楽しい釣りではない。ストイックに考え抜く釣れない時に釣る釣りの楽しさを知って欲しい。そんな一念で今回は息子に餌を与えた。

小潮の難しい条件の日だったので、自分の力で魚を釣ったらおまえの欲しがっているスーパーマリオギャラクシー2(ゲームね)を買ってやる。これで釣れなくてもどこまで熱心に釣りをするか息子を試した。
この日は本当に難しく昼過ぎに大人が音を上げる状況の中、息子は諦めずに釣りを続けた。6歳の体で50mの深さに仕掛けを落とし粘り続けた。がしかし、予定の時間がきた。StopFishing。
あと10分で帰るからと言っても諦めない、そして帰る時間になっても止めようとしない。そんなにスーパーマリオギャラクシー2が欲しいのか?餌は素晴らしい働きをした。そして息子も素晴らしい粘りを見せた。

帰りの船の中、運転する僕の斜め後ろで手摺を持ちながら息子は泣き続けた。釣れなかった悔しさか、スーパーマリオギャラクシー2が買ってもらえない事への悲しさか・・・・息子は泣き続けた。
しかし、僕は息子にスーパーマリオギャラクシー2を買ってやった。息子の粘りに潜在能力を感じたしこの粘りと努力に酬いたかった。

帰ってこの話を妻に話すと「あまい」と言われた。まぁ、いいさ。これは息子と僕の男のカンケイなのだ。女には判るまい。

以前、保険か何かのTVCMで少年サッカーをする息子に「走れ!走れ!!走れ」と叫ぶ父親。そしてプロサッカー選手になった息子に子供の頃と同じように「走れ!走れ!!止まるな!走れ!」と叫ぶ父親のシーンがあった。バックにはショパンの「別れの曲」が流れていた。こんな父親でありたいと思った。ずっと息子を叱咤激励したい。そして僕の声がでなくなった時、息子は社会で立派になっているのが理想なんだ。

空港の鳥

神戸空港の周辺でよく釣りをする。もちろん、我が愛しきファンキー丸で。

昨年のこと、息子と二人で船を出し空港東側で楽しく釣りをしていた。突然、bang!という音が聞こえた。次に目の前に大きな鷲が落ちてきた。鷲は羽根をバタバタとさせ水面でもがき苦しんでいる。
息子はビックリして少し怯えた表情で「父さん、鳥が落ちてきたよ」と言った。鷲は助けるにはあまりにも大きく危険だ。
しかし、苦しんでいる姿はあまりにも可哀想だ。どうしようか悩んだ。
安全に鷲を救うには・・・・・・網だ、釣りで魚をすくう網だ。ブリでも入る網だから鷲でも入る。息さえできればいいのだ。
錨を揚げ、フロントコンソールで運転しながら近づこうとしたとき、ねずみ色の大きな船が近づいてきた。「兵庫県警」と書かれてある。兵庫県警の船は鷲に近づき鷲が兵庫県警の船で見えない状態で何か作業をして去っていった。そこには鷲はいなかった。

空港ではバードストライクを避ける為に空砲を撃っている。鷲はビックリして落ちたのだろう。息子には少々刺激が強かったようで帰港途中は全く口を利かなかった。

これからの人生もっと色々な事があるだろうが、現在の息子にはこれが精一杯のようだ。
がんばれ我が息子よ。

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