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明石海峡でトラブルの僚船を曳航

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六甲アイランドの写真屋さんアイランドフォトジョーで写真の受け取りの最中に携帯電話が鳴った。叔父から。

「いま、Oさんと明石海峡で釣りしてたんやけど、ギアが入らなくなって困っている。助けにきてくれ」

明石海峡で船のギアが入らなくなり、操船が出来ない状態で流されているようだ。曳航用のロープの有無を確認して、すぐに港に向かい燃料が十分かチェックしてすぐに出港。いつもならMAX23ktくらいで走る船も貝が船底に付着しておりMAX14ktしかスピードが出ない。いつもなら和田岬まで15分のところ25分もかかっている。
いらだつ僚船から後どれくらいかかるかの確認電話が入る。「潮が早くなってきたから急いでくれ!」明石海峡は潮が流れ出すと10ktくらいのスピードで潮が流れる。おまけに狭い海域をタンカーが激しく行き交うのでとても危険。急がなければ!しかし、14ktしか出ない・・・・

約1時間かけて淡路島の岩屋沖で海上保安庁の船に横付けしている僚船を双眼鏡で発見し、ゆっくりと近づく。かなり波が高く横付けするだけでもとても危険な状態の中、叔父がロープも持ち僕の船に移って来た。ロープでの曳航作業を開始するが、船が大きく揺れる中20mくらいの間隔をとり、お互いの船を繋いだ。

さぁ、まずは岩屋から明石海峡を逆の垂水側に横断しなければならない。タンカーが東側から5隻程こちらに向かっている。こちらは曳航状態で7ktしか出ない。うーーん、どうするか?と思ったら、タンカーがスピードを落とし岩屋側に寄っている。どうやら、海上保安庁から連絡が行ったようだ。ありがとう海上保安庁!

そこから7ktでゆっくり御影まで約2時間くらいかけて戻りました。その間、緊張の解れた叔父となんでもない会話をして、今回は役に立てて本当に良かったと感想を言いながら帰港。着いてからは、もちろん酒盛り・・・いつものみんなに戻りました。

僕もミッション周りを点検しておこうっと!